成田空港は、国際交流を支える国際拠点空港として、開港以来40年余りにわたって、我が国の表玄関として機能し続けてきました。2019年6月7日には、航空機発着回数累計600万回を達成し、さらに11月には開港からの累計航空旅客数が11億人を突破しました。2022年4月9日時点において、成田空港は海外79都市、国内20都市の99都市と結ばれ、豊富なネットワークによりアジアの拠点空港としての役割を担っています。
足元ではコロナ禍を乗り越えた未来を見据え、お客様の価値観の変化と多様化に対応した「成田ならでは」の特別な体験の創出や、需要回復とともに増加するインバウンドに向けた演出・サービスの提供を目指しております。2020年の健康増進法改正を受けて今回更新した屋外喫煙所には和紙調のガラスフィルムを採用する等、喫煙環境の見直しはもとより、少しでも日本らしさを体感いただけるように工夫を凝らしています。
お客様インタビュー
――今回対策前の喫煙状況と対策をすることになった理由を教えて下さい。
健康増進法改正を受けて、市中では分煙環境の整備が急がれるなか、成田国際空港においても喫煙環境の見直しを行うことといたしました。
当該屋外喫煙所は設置から10年以上が経過し、集塵機や施設自体の老朽化が懸念となっていました。また入口部分のスロープ勾配について車椅子利用者などへの配慮が足りていないという課題もあり、今回更新を実施するに至りました。
――屋外喫煙所を作る際の設備の導入ポイント(選定理由・気をつけた点)を教えて下さい。
成田国際空港では、多様なお客様が必要とするサービスを幅広く提供する責務があり、喫煙者・非喫煙者の双方にとってより良い環境を整備することが必要です。成田空港の屋外喫煙所はバスやタクシーを利用される様々なお客様が行き交う場所にあるため、たばこの臭いで不快な思いをされる方がいないよう配慮をすることが求められます。
そこで、スペースを区画化することに加え、より厳しい基準での整備を必要とする屋内同等の整備を施すことを心掛けた結果、貴社製品を導入する運びとなりました。
――設置後の運用状況、周囲(職員、お客様)の反応について教えて下さい。
コロナ禍において、通常時よりお客様の数は少ないものの、設置後多くのお客様にご利用いただいております。集塵機能向上や入口のフラット化、自動扉設置による非接触化が実現でき、喫煙所を必要とされる方もそうでない方にとっても快適な施設整備ができました。