東京TMS クリニックは恵比寿駅前にあり、医学部の基礎系研究室と元Google のエンジニアが運営する遺伝子解析部門を持ちます。

　2020 年9 月からはPCR 検査サービス「PCRnow」の提供を開始し、BtoB の領域では大手航空会社、鉄道会社、百貨店の従業員や、プロ野球チーム選手などへ検査を提供。BtoC の領域では、大手コンビニエンスストアにてPOSA カードでのPCR 検査販売も手掛けています。

　東京都にて2021 年12 月スタートした「PCR 等検査無料化事業」に際し、検査室の運営だけではなく、ウイルスを含んだ空気の制御が必要になったことがきっかけで、恵比寿クリニックへトルネックスの検体採取用換気装置ハイタイプ3 台をご導入いただきました。検査体制整備の初期投資費用の補助制度を利用し自己負担は0 円だったそうです。
　採取室内で患者様からの医療従事者への感染が0 であったという実績が評価され、都内3 か所に大規模PCR 検査センターを開設する際には、合計26 台の大風量空気清浄機を飛沫感染防止対策としてご導入いただきました。

お客様インタビュー

 ――トルネックスの製品を導入した理由を教えて下さい。

当院では、検体を郵送で集めることに特化しておりますが、直接来院される方も多くいらっしゃいます。店舗で検体を集めるという仕組みを作りたかったのですが、クラスターを懸念し踏み出せないでいました。
　検査技術には自信がありますが、空気環境の維持に関してノウハウがありませんでした。そんな時にトルネックスさんとご縁がありショールームで様々な製品をご案内いただき、空気の流れを制御する技術をお持ちだということを知り、ぜひトルネックスさんとコラボレーションしたいと思いました。
　具体的な対策として、当院の受付では直接会話をするためパーティションを設置していましたが、声が聞こえ難いためパーティションの横から話しかけるようになり、ありがちな話ですが形だけの意味がない対策となっていました。他院さんや飲食店などでもみかける形骸化した対策の良い例です。実行力のある対策を推進するために、受付上部にトルネックスのエアカーテンを設置して患者さんと呼気とにかからないように切り分けました。音を遮断しないので有効な対策として機能しました。
　また、安全を確保するために置き型の空気清浄機を設置していますが、（ブルーエアー数台を回していた）HEPA フィルター特有の目詰まりが起き風量が維持できなくなる、という問題、及びメンテナンスの手間の問題に直面していました。電気集塵機が搭載されているトルネックスカウンターを設置することによって、長期間大風量を確保できました。
　スワブ（鼻咽頭の奥で採取する棒）で検体を取るという作業を行うときに、人と密接するため危険な操作があります。そこでトルネックスさんのパーティションが設置されている検体採取用カウンターを設置することによって、安全に作業が行えるようになりました。
　さらに、同時並行で、赤坂に大規模ＰＣＲ検査場の計画が進んでいました。懸念していた店舗での検体採取の課題も、トルネックスの空気清浄機を設置することで解決しました。当初カウンターで検討していたのですが、設置面積が小さい「トルネックスアリア」が良いと思い設置、トルネックスさんには短期間でご対応いただき無事オープンしました。続いて、新宿、上野に大規模ＰＣＲ検査場をオープンしています。

――導入後の状況、利用者の方やスタッフの反響はいかがですか？

　導入前から期待していた通りの働きをしてくれていると思います。少し怖かったのは、噴霧したアルコールを吸ってしまった場合フィルタが傷んでしまうかなと思いましたが、問題ありませんでした。静電HEPA フィルターだとアルコールを吸うと電荷を失って効果が落ちるので、アルコールを使うような病院とは相性が良くないかもしれませんね。それを含めて電気集塵機はとても良いと思いました。
　スタッフに与える安心感や、休業に伴う損害を鑑みると、たとえ自費導入が必要だとしても購入する価値のあるものだと診療所だからこそ考えます。。